売られてない本

本を買うと部屋が本で埋まるので(読み終わった and 読み返さない) or (読んでない and 読む気が無くなった)本はガツガツと古本屋に売りまくってますが、100冊くらいは積んでる状況ですが、気を抜くと1日で3冊くらい消化するので、それなりに買ってます。

弊社的に売らずにいるラノベを一部ご紹介。

Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)

Dクラッカーズ〈1〉接触‐touch (富士見ファンタジア文庫)

薬を飲むと悪魔を使役できて、それで戦うというジャンプっぽいネタからスタートしながら、3巻あたりで急展開してキッチリ締めてる。バトルとかはありがちっぽいんだけど、初期目標が3巻で終わってからの世界の畳み方と、主人公とヒロインの思いっぷりやら、登場人物全員がマジメでいい子というか、大変好き。古本屋行き選別作業するときの年に一回くらい通しで読み返している。ちょこちょこつまみ食い的に読むことは他の本でも良くあるんだけど、ストーリー全部通して読むのはコレとエディングスの本くらいです。

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

クジラのソラ 01 (富士見ファンタジア文庫)

異星人に征服された地球。で異星人が地球人にゲームをプレイさせて優勝者は宇宙にご招待という、ゲームと聞いたらエンダーのゲームとかが過ぎりますがそれはさておき。ゲーム内容はイメージはまるっきりHomeWorldなのだが惑星征服するとしたらメビウスリンクが近いかなぁ、新しめだとSin of a Solar Empireなので今プレイするならソレで。で、この作者の人はどの作品読んでもゲーム好きオーラがバリバリと出てくる人(ファンタジーなら某RPGの魔法システムっぽいのを取り込んで見せたり)で、会話文はラノベ風というよりコバルト風のト書きが続く、ここまでならラノベなんだが、ストーリーの着地点が主人公近辺が幸せになってうやむやで終わり!では無くてSFギミック全部世界含めてキッチリ終わらせるハヤカワ・創元的着地に持っていくというところの読後感がなんだかラノベの人のお好みを若干はずしている感。で、この本の上記の流れで若干ネタバレで主人公は世界を救うわけなんですが、その時のメンバー集めの件が好きなのです。某映画でも敵と戦う際に人集めしてたんだが、比べてもこちらがお好み。いい人たちだ。

もげろ。いやいや。流れは魔法あり学園で謎ありヒロインが謎の組織に狙われるのを謎能力主人公が助けようとする、まぁ良くある感じなんですが、手をつないで照れるという初々しさとフラグ立てる主人公はもげろ。いやいや。ハーレム系のコメディでない爽やかなおつきあいがお父さん的には許可する。

福音の少年―魔法使いの弟子 (徳間デュアル文庫)

福音の少年―魔法使いの弟子 (徳間デュアル文庫)

現代+魔法の世界で、主人公が世界を救ったりどうにかしたりする話。だいたいこういう感じラノベストーリーは主人公の隠されてた能力・魔法が「なんだと・・」的に説明なしに発揮されその能力は今までの若干パワーアップ版というか品質改善バグフィックス版的なので敵を倒してやったぜ!ってお茶をにごすのがありがち展開なんですが、この本の場合は品質改善ではなく色々と問題のあるぶっ壊しっぷりで解決するし展開も神話やら技術やらをてんこ盛りにした流れでおなかいっぱいにしてくれます。元がWeb生まれのエヴァンゲリオンの派生ストーリーなので登場人物は全部脳内置換されてたところが、本としても表紙・イラストがきっちりサポート、脳内を上書きしてくれるし、編集の人が頑張ったに違いない装丁の力のいれ具合も良いです。